ご縁あって3年来からの親交のある... 有紀さんにお会いして来ました。
現在、静養されている御自宅への訪問は先月から数えて今回が2度目となります。 毎度、友人の所に遊びに行く感覚でお邪魔しては健康に関する情報交換やダンスのこと、互いに最近興味や関心のある話題をアットランダムな会話で楽しい時間を過ごさせて頂き、施術をして帰るという自然な流れです。
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お会いする度に元気になって行く様に見える有紀さんですが、 実はいつ命を落としても決して不思議ではないほどの危機的な容態を幾度も経験
され、現在も大量グロブリン療法の為に入退院を繰り返されています。
しかし、当のご本人は相変わらず使命感と情熱に溢れておりパワフルなビジョンを持って、ご自身と同様に難病によりステロイド投与治療などに苦しむ世界の人達に向けて少しでも助けとなる情報を発進したいとの想いから、執筆を考えているほどのバイタリティさをお持ちです。 本当に...強いハートを持った女性だなあ..と感心させられると同時に鼓舞されるものがあります。
有紀さんとは、 2013年(年初の冬)にFacebook上で繋がり、"カイロプラクティックに関心があり、施術(Adjustment)を 受けたいという趣意のメッセンジャーを頂戴したことがきっかけでした。
当時の有紀さんは、飯田橋にある某病院の滅菌室で(現在も闘病中の難病) myasthenia gravis;重症筋無力症、その他..胸腺癌に加え、頚椎ヘルニアを発症し、大量のステロイド投与に苦しみながらも頑として医師任せにせず、自己免疫力や自然治癒力を高める為の資料や情報を集め実践しながら独自に研究して自ら納得のいく治療法を選択し闘い続けていました。
病室を訪れて、初めて有紀さんにお会いした時のことを今でも鮮明に覚えています。 一時期は重度な症状でほぼ寝たきりとなり身体を支え立つのも困難で..歯磨きの数分間も耐えられず急に崩れ落ちる様に倒れてしまったり、顔の表情をコントロールして笑顔を作る事さえも困難な状況下でした。 そんな時期に、担当医の特別許可が出されてのカイロプラクティックの施術でした。
その術後..『顔の表情が作れる、私、笑えてる!!』と言いながら笑顔を見せてくれた有紀さんの姿は、私のこれ迄の拙い9年間のカイロプラクターとして歩んで来た臨床経験に於いても特に印象深く心の奥底に刻まれ、今後もこの道を歩み継続して行く為のモティベーションの一部分となっています。
日頃、感謝することを忘れてしまいがちで、実は何気無いことが幸せだったりすることが在ると思います。
どんなに我が身に置き換えてみても想像の域を出ることはありませんが、 かつてプロのソーシャル(Social ) ダンサーとしてストイックに体を鍛え絞って競技に臨んでいた彼女にとって身体の自由の利かない寝たきりの生活はどんなに辛く苦しいことかを思う時に、人はいざというときの行動こそに真価が問われるという言葉を思い出しますが..自分が一般的には健常者といわれる者であっても、寿命という有限な時間への認識、命の使い方に関して威儀を正し、今一度、思慮深く考えさせられる貴重な時間となります。 そして私もいよいよ、『 Chiropractic 』..この道の第2章のスタートの時だと感じています。
《追記》 翌日、有紀さんから頂戴したメッセージには、やはりご本人らしくポジティブなエネルギーが満ち溢れていました。 感謝すると共にご紹介させて頂きます。
『 昨日はありがとうございました。普段なかなかできない話が色々とできてとても楽しかったです。施術もよく効いたようで、晩御飯の支度も楽にでき、夜もよく眠れて、今日はとてもスッキリしています。 このままどんどん良くなっていくぞー! 退院したらまたぜひ来てください♡ 』